野良研究者の雑記帳

経営学と材料加工が専門の企業研究者ナニガシがつづる日常の記録

面で考えるキャリア論:コネクティングドット

 

こんにちは、nekoaceです。

今回は、Nekoが考えるキャリア形成論について書きます。最近諸事情あってこの辺よく考えてるのでちょっとずつ書いていきます。よろしければお付き合いを。

 

こんな人に読んでほしい!

→ 企業内でキャリア形成に悩んでいる(主に)若い人。製造業に就職を考えてる学生さん。それといつもの読者の皆様^^!

 

 

nekoの経歴はこちら↓↓↓

 

 

 

はじめに

さて、以前、転職活動の体験記で(自己流)履歴書の書き方について書きました。

nekoace.hatenablog.com

 

この時は、自分のキャリアを図示する方法について共有しました。これ↓↓↓

 

 

当時は製造業の中での自分の立ち位置を表すために、業界経験をS/W, H/Wで分類、それに製品価格で軸を切って二軸図(上図左)を、さらにいわゆるバリューチェーンを応用して業務経験(上図中央)を並べました。

 

面で考える職務経歴

この辺もっともっと平易に書く方法を考えていたのでまずその辺から共有します。

業務経験って会社が違っても仕事の内容は同じようなものです。だから以下のような研究開発から営業/マーケに至るまでの職種を思い浮かべて自分が今どこにいるのかを意識することがキャリア論の第一歩です。

 

本稿はキャリア論なので何らかの形で仕事を変えることを考えると、移りやすい職種というものがあることをまとめます。仕事を変える、というのは転職もありますし、同じ社内で仕事が変わることもあるでしょう。

 

正しい職種の移り方

この職種マップにおいて隣に位置する職種には移籍しやすいものです。

例えば①。大学での研究職から企業の研究者に移籍するパターン。あとは企業内で量産から開発に移動するパターン。こういったことは結構あります。(逆に大学研究者が企業に入る場合はほぼほぼ研究部門でしょう)。あと、事務系職だと、営業やってたらほかの会社に移籍するときも営業に移るのが一番簡単(②)。

一方、事務系例えば購買部門の方がいきなり研究部門に移籍しようとしてもそれは難しいし(③)、ある会社の量産部門にいる人が他社の研究部門に移ろうとしても簡単ではないでしょう(④)。

 


この辺りは納得感があると思いますが、言いたいのはココからです。

この職種のマッピング、複数業界(この場合は電機と自動車)をまたいで職種表を把握してると二次元的になるので「面で考えるキャリア論」と書いていますけれども、このそれぞれのマス目の中でどこか一か所で生涯終える方というのはそこまで多くないわけです。例えば経理だったらずっと経理とか、営業だったらずっと営業とか、たまにいますけれども、会社の都合で職種変わることもありますし、理系職の場合、ずっと研究部門にいるということは、ある意味で一度も事業化出来ていないことを示したりもします。だって、研究がうまくいったら開発→量産と移籍していくのが普通だと思うので。

とすると、「面で考えるキャリア」の中で自分がどこの経験があってこれからどの職種を経験するといいのか見当が付きます。

 

私の場合

Nekoaceの場合、どうかと言いますと、以下の感じです。

新卒で入った電機メーカーで主に研究職を(応用研究)経験しました。そこで研究成果が上手くいけば開発→量産と進んでいくことが出来たのですが、諸事情によりできませんでした・・・。社会人博士を経験したので基礎研究の領域もカバーしていましたが、開発/量産がどうしてもしたかった。だから他社の開発部門に転職しました。ここでの仕事はうまくいけば量産まで進めそうなので、そこまで行ければ、会社はまたげど、基礎研究→応用研究→開発→量産とキャリアがつながるのです。

このキャリアのつなげ方、技術者としては理想的だと思っていました。自分で研究した成果を量産までもっていって最終的に自分でマーケ/営業までして世の中に出していきたい、と思っていました。一社目と二社目は会社は違えど分野は同じです。

 

 

会社に入って自分がどんな仕事につくかは正直分かりません(一部ジョブマッチとかプロフェッショナル採用とかあるけれど)。でも最初の配属が決してすべてではないので、自分の今の仕事がどんな職種なのか、自分がなりたい姿になるためにはどんな仕事を経験する必要があるのか、そしてそのために自分に足りない経験は何か?を考えて積極的に経験を取りに行くといいと思います。

今の自分のキャリア(ドット)をつなげて望みの経験を積んでいく。これが表題のキャリアにおけるコネクティングドットです。

会社の中で働いていて、戦略的に業務経験を積むということ、結構苦労している人が多い印象を持っているので書いてみました。

 

このあたりの話、話題は結構あるのでちょっとずつ書いていきます。

 

では、今日はこの辺で。

 

nekoace