野良研究者の備忘録

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【キャリア論】博士の転職体験記① ~職務経歴書の書き方:■⇒△モデル~



 

こんにちは、nekoaceです。

管理人は最近初めての転職活動をしましたが、今後数回にわたって、その記録を残していきます。

今回は、転職活動を始めるに当たって最初にすべき重要事項、大人がする本気の自己分析についての記事です。

 

管理人の記事全体のまとめはこちら

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はじめに

転職を決めた理由についてはこれまでも断片的に話していますが、社会人博士を無事修了したころに、会社で私が関わっていた分野からの事業撤退がきまったことが大きいです。そのまま会社に残った場合、全く新しい技術分野を1から学ぶこととなっていて、転職を考え始めました。その時にどんなことを考えていたかは以前記事を書きました。

 

 

nekoace.hatenablog.com

 

 

管理人が転職活動を始めたのは2021年です。今回から何回かは転職活動していた時の記録を時系列的に残すことにします。

 

転職活動ことはじめ

転職活動を始めるにあたり、最初に行ったのは自分のキャリアの棚卸です。自分がこれまでどんな仕事をしてきて、何が成果としてあがっていたのか、できるだけ構造的に、誰が見ても分かりやすいように整理していきます。

これには、二つ意味があると思っていて、一つは第三者が見てわかりやすいキャリアになっているか確認しわかりやすい職務経歴書を書くための作業。仕事の内容や言葉もですが会社特有のものってあります。それを世間一般の常識に照らし合わせる作業は必要です。10年間会社にいて自分が何をしたのか、第三者が見てすっと理解できるようにまとめなければいけません。

もう一つは改めて俯瞰して自分のキャリアを眺めることで、自分がどんな仕事ができて、何ができないのかを認識することです。研究しかしたことがないのか、研究から量産まで経験したのかで、できる仕事の範囲には天と地ほどの差があります。リーダーとして自分で意思決定していたなら素晴らしい。自分ができる仕事の領域を認識するということです。

 

管理人の場合、いつか転職するかもしれないとは心の中でずっと考えていて、入社したころから自分が手掛けてきた業務のメモをExcelで残してきました。

 

自分の年次と担当分野、実用化実績、それと年収を毎年以下のようにメモしていました。こんな感じ(黒塗りばっかりでスミマセンけど。。。)↓


このメモを元に、キャリアの棚卸を進めました。

 

業務実績

自分の業務実績を改めて俯瞰してみると、最初設計の部署の配属になってから、研究所に移り、そこで博士とビジネススクールとプロジェクトリーダーを数年経験して今に至る。手掛けてきたプロジェクトは10個以上あるけれど本当に事業化できたのは、最初の設計の部署で手掛けた既存事業向けのデバイスだけでした。

これは大企業の新規事業担当者としてはある意味普通ですが、インパクトに欠けるとも思っていました。新規事業とかって失敗するのが普通なので実績が上がっていないことは珍しくないですが、その場合、なんとかして自分が頑張ってきたことを示す必要があります。

私の場合は、学位を取っていたり、それに付随して学会や論文発表など外部に公開している資料が結構あったのでそれらはアピールポイントになると思いました。

あと大事だったのは Why〇〇。なぜ博士を取ったのか、なぜビジネススクールに行ったのか、なぜプロジェクトリーダーになったのか。自分の中では、「リーダーは技術と経営両方分かってないとだめだから」という明確な理由があったのですが、これも普通すっと理解できることじゃないです(似たキャリアの人少ないし)。だから、やっぱりキャリアの棚卸を俯瞰して一般論に落とすということは大事だったと思います。

 

年収

当時私所属していた会社は特定業界の大企業でしたが、近年はあまり業績も上がっていなく、年収的には厳しい局面にありました。会社全体であればそこそこだったんですが、会社に伸びしろがないとポストもあかなくて給与の上昇余地がない。

あとは、所属していた研究所が会社の中でコストセンターの扱いで(利益を生まない組織ということね)、私も結構仕事はしてた方ですが、あまりもらってた方ではなかったです。

その辺の話も別で書きましたけど。

 

 

nekoace.hatenablog.com

 

 

 

キャリア可視化:■⇒△モデル

ということで、キャリアの棚卸をして、自分の業務実績ともらってたお給金について振り返ったところで、自分をスライド一枚にまとめました。

これ、試行錯誤した挙句しっくりきたやつなので結構自信作です。これね↓。

 

 

 

 

ビジネススクール行くと繰り返しいろんなフレームワークを学びます。そして会社でプロジェクトリーダーやってると否応なく色んなフレームワークが必要になります。そんな生活を繰り返していくと日常生活をフレームワークに落とし込んでしまうようになり、昔からの友人には気持ち悪がられるようになっていく・・・まあいいや。

 

つまり、自分のキャリアを表現するフレームワークです。それぞれの形を模して

■⇒△モデル(しかくやじるしさんかくもでる)

と名前つけました。

パット見見やすいんじゃないかと思いますがどうでしょうか。

 

■(しかく)は経験ある業界分野を指しています。求人票なんかでも「半導体業界3年以上」とか「研究経験5年以上」とかあるじゃないですか。で、これ、突き詰めて考えていくと、ソフトウエアとハードウエアじゃ全然違うし、ハードウエアの中でもB2CとB2Bじゃ全然違う。そして、製品のサイズ(値段で近似している)でも全然違います。これを何とか二軸で書くとこんな感じになりました。で、これを格子で切って、自分が経験あるところに色付けるということ。私の場合は、B2B大物の経験が多かったので右上の方に経験範囲が偏ってます。

 

⇒(やじるし)は業務経験を指します。これはいわゆるバリューチェーン/サプライチェーン。自分の仕事が製品を世の中に出すまでのどのフェイズなのか。それぞれどれくらい経験あるのか、ということです。私は、大学での基礎研究から量産までと一応マーケも少しやってましたのでこんな感じですね。研究から量産まで(一応)経験あるのは結構アピールできるところかなと思っていました。

 

△(さんかく)はマネジメント経験です。会社組織のピラミッドの中で自分はどこの経験があるのか。普通若いうちは三角形の下の方にいるわけですが、私は一応プロジェクトリーダーと横串プロジェクトをしてた経験もあるのでその辺を表現しました。

 

あとは学歴自分が実現したいこと

 

これら5つをそれぞれ書いてまとめて、何とか自分のキャリアを紙一枚でまとめることができました。このフレームワーク、独学のわりに結構気に入ってます。

転職活動する中で、自分の自己紹介は何度もあります。そのたびにこの資料を出して説明してました。結構評判良かったのでもしよければ使ってみてください(ついでにこのブログの宣伝もしてくれると嬉しいですが・・・)。

 

転職に何を望むか

さて、キャリアの振り返りができたということで、やっと職務経歴書を書き上げることができました。

私がキャリアで望んでいたこと。いくつかあげてみます。

自分の専門性を活かした仕事に就けること:博士の仕事、ビジネススクールの仕事、どちらかを活かしたかったです。

給料が大幅に下がらないこと:そんなに給料求めてる方ではないんですが、100万円単位で給料下がると困りました。結果的には結構上がりましたが当時はこういう思想でした。

事業開発して実用化できそうなところ:これが一番難題でした。自己分析するとやっぱり新規事業開発したいという気持ちがあったのですが、前職でも懲りていてどんな会社なら事業化成功できるのかこの時は明確な答えがありませんでした。結果的には、コンシューマー向け製品やってるところよりは素材産業の方が確率高そうだと思って、転職しましたが、その辺はまたの機会に話します。

 

 

今回から転職活動の体験記ということで書いていきますが、まずはこの辺りで一回締めておきます。職務経歴書の書き方だけで人記事ですが、次回からヘッドハンターとのやり取りになっていきます。頑張って書きますので応援よろしくお願いします。

 

 

最近のおすすめ

最近はまっているものの紹介をしてみます(雑記変わりだと思ってください)。

リアルのNekoaceを知ってる人はなるほどーと思うかもしれませんが、銭湯好きでして、最近この漫画にはまってます。

ヤンキーが銭湯入ってトトノウ話ですが、通はわかる有名銭湯が出てきていいです。3話(だったかな)で出てくる北千住の「宝湯(タカラ湯 (slowtime.net))」。日本庭園もあっていい感じなのでお近くの際にはどうぞ。

リンク経由で購入したもらえると大変励みになりますのでお願いします。

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

Nekoace