こんにちは、nekoaceです。
社会人で大学院に入ると、普段出会わない種類の方と知り合い最初は面食らいます。今日は、私がこれまでに体験した大学院を社会人の属性の観点から比較していきたいと思います。
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はじめに
私はこれまで、大学院に三度通っています。
一度目は22歳から、地方大学を卒業してそのまま修士課程に進みました。
二度目は、30歳過ぎてから、都内の国立大学工学部に社会人博士学生として。
三度目は、博士学生と同時に、ビジネススクール(MOT)に進学しました。
色んな大学院に通っていると、学ぶ内容は勿論違うのですが、通っている学生の層もやはり違います。
経験談:各研究室の人員構成
について書き連ねてみます。(あくまで個人事例ですのでくれぐれも)
最初の修士は、ドメスティックな研究室で、学部からそのまま進学する人がほとんどでした。地方大学だったので。留学生も社会人もいませんでした。(昔だからという見方もある)。
今思うと指導教員が英語喋っているところを見たことなかったです・・・
社会人になったあと博士進んだ時には、打って変わって超国際派なところでした。これは特にそういうところを選んだというわけではなくたまたまなんですが、学生が全部で20人いたら5人以上、多い時で半分の10人近くが留学生でした。出身はアジアが多いです。アメリカとかヨーロッパからの方もいますが、そういう方は短期留学のほうが印象としては多かった。さらに社会人博士が毎年1人は在籍していて、実質社会人博士で研究が回っているようなところもありました。最近そういうラボも増えているみたいですね。
MOTはほぼ日本の社会人。メーカーとか商社の方よく見たかも。あとは、スタートアップの経営層の方とか、地方議員の方なんかもいました。バラエティと言う意味ではダントツです。
留学生に関しては、日本のビジネススクールは海外でプレゼンスが無いので留学生はなかなか来づらいのではと思っています。
また、学部から上がってくる学生は体感1割くらいでしょうか。少ないですね。
それでは、博士課程やビジネススクールに進む社会人学生はなぜ大学院に入るのか。Why 大学院について考えます。
最初に結論
から、書いていきます。
これあくまで私がこう思うということですが、社会人で大学院に行く方、国内/海外問わず、博士/ビジネススクール問わず、大きくは以下3つだと思うようになりました。
①キャリアチェンジしたい人(した人)
②産学連携好きな人
③ストイックパーソン
それぞれ説明しますね。
①キャリアチェンジ
まず多いのは、会社で経営ないし企画系の部署に異動になって勉強する必要があるから大学院にきた、というパターン。イメージつくと思いますがビジネススクールはここの方多いです。純粋に会社の仕事に活かすための勉強をしに来ている方ですね。最近は新規事業系の勉強したくて行く方も結構いる感じ(いわゆるアントレプレナーシップ論)。
そして、現業に不満を持っていて、卒業後の転職を見据えている人もいます。卒業してすぐコンサル転職する人とかやっぱり多いです。
理系文系問わず、博士の場合だとこの目的で進学している人は少ない印象です。やっぱり博士は日系企業だと評価されない傾向にあるのでなかなかキャリアアップにはつながらないんでしょうね。
いるとしたら卒業後大学に転職することを狙っている人、もしくは留学生です。特に東南アジア系の学生だと日本の大学のブランドがまだ効くので祖国に帰ってすごーく(本当にすごーく)偉くなる方もいました。
*どれくらい”すごーく”か知りたい方はDMください。
②産学連携好きな人
特に社会人博士の人、これ目的の人結構います。今ってオープンイノベーションブームなのでどこの企業でも産学連携って盛んです。で、産学連携って企業のことも大学のこともかなり精通していなきゃいけなくて一種のスキルなんです。だから、一度産学連携始めた人はずっとやり続ける傾向にあります。管理人なんかは博士行ったときにはじめて産学連携始めましたが、その後なんだかんだで大学とは常に付き合ってますし、他部署からの相談も受けたりしました。
で、産学連携進めていくと大学への垣根が低くなるので、大学院進学するにせよ、その後の産学連携分野でのキャリアアップ狙うにせよ、ずぶずぶとアカデミア沼に落ちていくわけで。
博士進学した大学だと、周囲の研究室で社会人いましたが、半分程度はキャリアアップ、もう半分は産学連携好きで進学している人が多い印象でした。
③ストイックパーソン
いるんです、暇があったら何かしたい人が。大学院に限らず、休みの日にコツコツ勉強して難しい資格取る人っていますよね。
元々そういう性格の方もいると思うのですが、学生時代からそういう生活をしている方はきっと今はメチャクチャ活躍していると思うのでここで書きたいのはそういう方ではありません。学生時代はそこまで勉強してたわけではないけれど、平日の仕事と土日の大学院の並行生活を続けるうちに段々そのハードさが気に入ってきて果てはダブルスクールだったり、博士進学してしまう人のことを指します。
かくいう私も多分ここです。周囲の友人でもこういう方がいますが、大体きっかけは社会人大学院(例えばMBA)でないかと思っています。MBAで会社から離れたアカデミアの自由な空気に触れて、自分の中の何かが目覚めるんですね。ある人はとことん勉強したい、ある人は土日と平日夜間にずぶずぶに勉強してる生活の中毒性にはまって。いいことかは分かりませんが。
まあ、理由は人それぞれ何でもいいと思うのですが、ともかく一生懸命勉強することはいいことですし、大学院行くと何かが目覚めるかもしれないので、ちょっとでも迷った人は検討してみるといいんじゃないかということです。
ちなみに、社会人大学院の場合学歴とかはほぼほぼ関係ないので学歴ロンダリングは普通です。(社会人大学院検討するくらいの方がそんなこと気にするとも思えないけど。)
それではまた
nekoace