【時間管理術 総集編】社会人 x ダブルスクール を実現した短中長期3つの視点
こんにちは、nekoaceです。
今回は、これまで公開してきた時間管理の総集編です。
管理人は、社会人として通常業務を行いながら工学博士とビジネススクールに同時進学しました。つまり、最も忙しい時期で、家事/育児/業務/博士/ビジネススクールの5重生活をこなしていました。
そのために、考えうるあらゆる方策を講じて時間の捻出に努めたわけですが、今日はそれらを短中長期3つに分けてスケジュール公開します。
はじめに
私が、5重生活を開始したのは社会人6年目30歳の時です。まずは、そのころ私が置かれた状況から。
- 年齢/性別:大学院入学時で30歳、男性
- 家族:既婚。入学時で3歳の子供一人。その後D3の時に二人目が生まれる。妻は働いてません。
- 場所:職場は神奈川、大学は東京、家は東京の西の端っことか神奈川の西の方とか。
- 仕事:日系の大手電機メーカー。専門は材料加工。
- 大学:入社前の最初の修士は関東の地方国立大学。理学修士。
短期的視点(日単位)
さて、ここからが本題のスケジュールです。
博士、ビジネススクールいずれも卒業のためには単位取得が必要です。博士が3年間で24単位、ビジネススクールが2年間で40単位です。
詳しくは↓
【博士の生活】数字で振り返る社会人博士 - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
【ビジネススクール】数字で振り返る国内MOT - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
なんとか時間を捻出していくために、まずは、日々の生活を見直しました。
1.通勤時間を0にする。
会社から徒歩30秒の位置に引っ越しました。これは、家族のため、自分のため。通勤時間の削減です。
【時間管理術】職住近接して通勤時間30秒にした結果何が起きたか。 - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
2.食事改革
朝は会社でしっかりと。昼は抜いて、夜は中抜けして帰宅し家族で取りました。これも、昼食とる時間の節約と、午後の時間帯ハングリー精神を保って生産性を上げる意味もあります。
【時間管理術】時間の効率化を求めて1日2食生活に移行した話 - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
3.外出をまとめる
実験を目的とした大学への外出、授業出席のための外出、学会参加の出張、業務で必要な打合せなど、様々な理由で外出が増えていました。
これらの中で調整可能なものはできるだけ用事をくっつけるように工夫しました。学会参加のついでに、授業を受ける。展示会参加してから大学に移動し実験する、などです。
これが意外と移動時間の節約につながります。
4.ながら研究
電車の中でできるタスクはフルでこなしました。ビジネススクールで行った統計データの解析は30時間分くらいのタスクでしたがほぼ通勤電車の中です。
展示会/学会参加の空き時間で論文読んだりもしてました。
こうした活動を通して、研究タスクの細分化はうまくなったような気がします。
例えば論文執筆のタスク分割↓。
【博士の生活】論文の書き方 自己流タスクの4分割 - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
日単位のスケジュール公開!
大体ですが、以下のイメージです。
朝は起きたら即出社します。日中は業務と休憩を交互に(昼は抜きます)。家で夕食を食べて大学に向かい講義を受けてとんぼ返り。帰宅してから身支度して夜中に課題をこなす。
そんな生活でした。
睡眠時間は6時間寝れたら長い方です。移動時間がある日は、寝不足気味にして移動中に寝る感じ(4時間睡眠とかも試しましたが、僕には続きませんでした)。
※ちなみに、僕が主に単位取得した時期はコロナ渦前でしたので基本対面授業でした。
中期的視点(週単位)
続いて、週間単位の時間管理で気を付けていたことです。
1.48時間サイクル生活
毎日疲れすぎて、子供の寝かしつけをしていると100%寝落ちするという生活が続いてしまいました。。。そこで、学生時代の人体実験を思い出して、2日単位であえて睡眠時間を変えることで2日に1日は寝かしつけ後の時間を有効に使えるように生活改革をしました。
【時間管理術】1日=48時間の境地 - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
2.計画的ズル休み
ビジネススクールは主に土曜日に一日中授業があるので、週休1日になってしまうことに悩んでいました。そこで会社から付与される有給休暇を使って月曜日に集中的に使っていくことで無理やり土曜日外出しながらも無理やり週休2日を作っていきました。
【時間管理術】計画的ズル休みのススメ - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
週単位のスケジュール公開!
週次のスケジュールです。
主に、日曜日は家事/育児の日、週に2-3回夜ビジネススクールの講義があります。金曜日は、博士の研究の日、土曜日は一日ビジネススクールです。
課題の量が尋常ではないので、夜中は大体課題をこなします。
せめて子供の寝かしつけを手伝いたくて、日、火、木は寝かしつけしてそこから朝まで寝てしまいます(寝る日はいっそ寝るように割り切りました)。
フリータイムは主に、土曜日帰宅後夜中1-2時間。この時だけはアマゾンプライムで映画見たりしてました。
長期的視点(月~年単位)
次は月単位の長期的なスケジュールです。
1.季節の巡りに合わせて生活を変える
ビジネススクールに精を出していると博士の研究が進みません。博士の研究に精を出すと通常業務が滞ります。通常業務に力を入れすぎると家事育児がおろそかになり、残業時間が増えるとビジネススクールの授業に出れません。
時間管理の上で重要だと感じたのは、大学の長期休み期間(春休み、夏休み、冬休み)に集中的に博士の研究や通常業務を進めて貯金を作っておくことです。
【時間管理術】季節に合わせた時間配分 - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
2.会社で与えられている自分の業務そのものを変えてしまう
大学院入学に伴い、もともと担当していたプロジェクトリーダーの職を自ら降りました。そのためには、周囲に自分の環境を伝え、自分の代わりの人間に依頼し、外堀を埋めた状態で上司に掛け合う必要がありました。
【時間管理術】時間がないなら仕事を減らす あえて降格する意義は - 野良研究者の備忘録 (hatenablog.com)
月~年単位のスケジュール公開!
ざっくりですが、こんな感じですね。どうしても単位負担はビジネススクールが重いので、授業がある期間はビジネススクール中心にならざるを得ないです。逆に、ビジネススクールの休暇期間は集中的に博士の研究に時間を振り向けます。
ほかにも、学会参加前はそっちに力入れたり、会社の業務もコントロールしたりします。
伝えたいこと
さて、今回の記事は、このブログ開設時に書きたかったことの一つです。
社会人が大学院に進学することはすごく大変であることは間違いないのですが、自分の生活一つ一つを見直していけば案外時間は捻出できるのではないでしょうか。
コツとしては、今回紹介したように、短期的に一日の生活を最適化していく視点、中期的に週次でバランスをとる視点、長期的に月~年単位で粘り強く計画を立てていく視点。これら3つの軸で生活をとらえて総合的に時間を作っていく、ことがあるかと思っています。
まあ、グダグダ書きましたが、もう少し端的に書くと、
本当に必要なのは、自分の生活を変える覚悟だと思います。
何かやりたいことがあるならば、何かを我慢しなければいけない。ジャンプ的には制約と誓約でしょうか(わかりますかね・・・)。
少なくとも、こんだけわけわかんない生活してた人がいるんだな、この人よりはましだなとでも思っていただければよいかと。
私は、死にそうにはなりましたけど、何とか生き延びています!
最後に、
社会人大学院いいですよ!!!
誰かのお役に立つといいのですが。
それではまた
nekoace