野良研究者の備忘録

経営学と材料加工が専門の企業研究者ナニガシが思うことを語る場

Why ダブルメジャー(工学博士&ビジネススクール)?

f:id:nekoace:20220214002704p:plain

 

こんにちは、nekoaceです。

管理人は、大企業で企業研究者として働きながら会社派遣の制度を使い社会人博士課程に進学し、週に1-2日ほど業務時間を使って博士としての研究を行っていました。また同時期に、土日と夜間の時間帯を使ってビジネススクールに進学。いずれの大学院も既定の年次で卒業しました。このブログでは、大学院の体験記とマルチタスクをこなすための時間管理について残していきますが、今回はなぜ工学博士とビジネススクールをいずれも取得する必要があると思ったのか、そのあたりを書いていきます。

 

 

管理人のキャリア全体感はこちら

博士について思うこと - 野良研究者の備忘録

 

 

 

 

はじめに

世の中に博士号を持っている方は、大学教員はじめたくさん(?)いらっしゃいます。また、MBAに代表されるビジネススクールに進学される方もビジネスパーソンを中心にたびたび目にします。

それでは、博士とビジネススクールをどちらも修了している、また同時に進学される方はどれほどいるのでしょうか。

管理人は、社会人として、国内大学で工学博士とビジネススクール(MOT)の進学を同時に行い、既定の年次で卒業しましたが、さすがにそのようなキャリアを歩んでいる方は周囲にもほとんどいませんでした。

 

ダブルメジャーとは?

ダブルメジャーというのは、HRペディアによると

"「ダブルメジャー」(double major)とは、大学で複数の異なる専攻分野を同時に主専攻(メジャー)として学ぶこと、および、そうした学び方を可能にする教育制度を言います。日本語では「二重専攻」「複数専攻」などと呼ばれます。" by HRペディア

とのことです。

 

この場合のダブルメジャーは ”同時に” 履修することになりますが、二回学位をとる、ということであれば稀にいるようです。

海外だと例えばマイクロソフトCEOのサティヤ・ナデラは理学修士MBA経営学修士)を持っていますし、Alphabetのスンダー・ピチャイCEOは材料工学の修士MBAを持っています。

実質的に、同時に二つの学位を専攻する必要はないと思いますので、ここでは、二つの学位を持っていること(同時履修に限らない)をダブルメジャーとして扱います。

 

私は学歴としては、理学修士、工学博士、MOT(技術経営専門職学位)ということになります。専門職学位は日本独自の制度ですが、実質的には修士号とほぼ同一だと思っているので、人に名乗るときには、工学博士 x MOT と名乗ります。だからダブルメジャーです。

 

ダブルメジャーの価値

私が社会人大学院(工学博士、MOTどちらも)に進んだ経緯は、別で書きますが、ここでは、ダブルメジャーの価値について。

 

私は、学生時代から今まで、「ディープテックで自分で事業を作りたい」ということがキャリア形成の軸になっています。

その分野が材料加工であり、3Dプリンタであるわけですが、会社に入って最初に感じたことは、事業を作るとうことは、並み外れた努力が必要だ、ということです。

 

折しも、私が新卒で入社した時は、中韓のモノづくり企業の脅威が語られ始めていた時です。日本企業ととそれら企業との差は大きくは意思決定の速度にあると言われてきました。

そして、頼みの科学競争力の低下(日本だけ論文数が減り続けている)も現実となっていました。

 

企業の中で新しい事業を起こそうと日々もがくうちに、こうした基礎研究力の不足と意思決定の遅さは随所で感じるようになってきました。

 

そうした環境の中でどうしたら自分が成功できるのか、ということを考えていった結果、技術もビジネスも両方分かる人間になる必要がある、と思ったんです。自分で技術的な強みを作り参入障壁とし、ビジネスも自分で行うことで誰よりも早く事業展開が可能ではないかと。

 

だから、会社の中で一生懸命ビジネスしていくことに加えて、アカデミックに学んでいくことも必要。じゃあ、大学院に行こう。だから、技術を学びに社会人博士に、ビジネスを学びにMOTに、ということです。

 

 

目指す姿は

昨今リカレント教育普及の流れの中で社会人大学院への進学が増えているようです。企業研究者は博士課程に進むし、MBAなどビジネススクールも人気ですね。

 

私は、自分が目指すキャリア像を以下のようなイメージで持っていました。

横軸に、自然科学⇔社会科学ととります。ざっくりは理系職⇔文系職と読み替えても良いです。縦軸には、企業での仕事と大学での学びを対比させます。

工学博士で基礎的な研究を行い、それを会社に持ち帰って、後ろのプロセス開発/生産をする。そして、事業化に向けてどうしても必要なマーケや企画といった仕事を会社で並行して行い、ビジネススクールでその基礎を学ぶ。

というサイクルを一人で完結することを目指しました。

 

f:id:nekoace:20220214001945p:plain

二軸図イメージ


当初は博士の進学が先に決まったので、博士卒業してからMBA取りに行けばいいかと思っていましたが、波に乗っているうちにどちらも一緒に取る羽目になりましたがそのあたりはおいおい話します。

 

 

ダブルメジャーは、かなり希少価値も高いし効果も感じています。志される方が増えるといいなあと思っています。この場では書けない話もありますので、ご興味ある方はツイッターからDM頂けると。https://twitter.com/nekoace55

 

それでは今日はこの辺で。

 

nekoace