野良研究者の雑記帳

経営学と材料加工が専門の企業研究者ナニガシがつづる日常の記録

【時間管理術】職住近接して通勤時間30秒にした結果何が起きたか。

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こんにちは。

今回は、家事/育児/通常業務/工学博士/ビジネススクール の並行生活を成立させるために実践していた時間管理のTipsとして、会社に約30秒の極至近距離に引っ越した話を共有します。

目覚めると会社のロゴが目に入る生活ははじめは戸惑いましたが、住めば都でした。お楽しみください。

 

 

 

 

管理人のキャリア全体感はこちら

博士について思うこと - 野良研究者の備忘録

 

 

 

 

はじめに

皆さんは職住近接という言葉を聞いたことはありますよね。

職場と自宅の距離を近づけ通勤時間を短くしQOLを高めることを指します(意訳w)。

管理人は、多重生活を成立させる過程で時間管理の必要性に迫られました。ありていに言えば、タスクを詰め込みすぎて家族の時間が取れなくなっていきました。平日は定時まで業務、そこからダッシュビジネススクールに移動し講義を受けて、夜中にはレポートや論文を執筆する生活です。土曜日も丸一日授業で潰れるので、家族の時間を取れるのは日曜日だけ。こんな生活これ以上、続けられない!と感じまして、家族で相談してできるだけ家族の時間を取れるように会社の前に引っ越しました。


当時家族は妻と娘一人、私のわがままで始めた多重生活に付き合って新しい生活に移行してくれた家族に感謝です。


さて、その時の経験を共有していきます。

 

30秒の距離ってどんな感じか

私の当時の職場は、神奈川県内のターミナル駅から歩いて10分ほどのところにありました。周囲には商業施設もあり、そこそこ便利なエリアです。

私は、家族とともに、会社まで歩いて30秒のところに引っ越しました。

会社とは番地まで一緒で、家の窓からは会社の建物とロゴがはっきりと見える位置でした。

あまりに距離が近いので、会社の無線LANが入るくらいの位置です。

 

家から会社が見えるというのは最初はいい気持ちがしなかったのですが、これが実際に生活してみるとQOLの観点から我が家には合っていたようです。

 

引っ越し前の懸念

引っ越し前に大きく2つ心配事がありました。

  • 残業時間がむしろ増えてしまわないか。自分の気持ちとして家が近いとだらだら仕事をしてしまってついつい残業してしまうのでは、という懸念。また、会社が近いからといって上司から無茶な業務を振られないかという心配がありました。
  • 土日まで会社を目にすると気持ち的に落ち込んでしまうのではないかということも少し心配でした。個人としてはメンタル強めだと思ってますのでそんなに心配はしていなかったのですが、どちらかというと会社の周囲の方々に、「会社の近くに住むなんてありえない」「土日も会社の看板を見たくない」といった声がありまして、人並みに周囲の声を気にしてしまう当時の自分は少し心配になっていました。

 

出来るようになったこと:中抜け

この生活でできるようになったことは沢山あります。

 

例えば、この位置に引っ越すとちょっとしたときに家に帰ることができます。

私の場合、昼休みには家に帰って家族と食事をとっていました。

また夕方にも中抜けをして、子供をお風呂に入れて、さらにご飯まで一緒に食べることができるようになりました。

子育てをしていると、子供が起きている間は常に大変なんですけど、やっぱり本当に”やばいポイント”ってあります。それがご飯時とお風呂だと思うんですね。

 

こういった大事な時間帯にちょっと中抜けできるっていうのは職住近接の圧倒的メリットです。

 

出来るようになったこと:早朝出勤

早朝出勤もめちゃくちゃ使いました。上で書いた通り、ご飯時とお風呂が”やばい”
のですが、逆に、8時前の早朝なんかはそこまででもない。だから私は6時過ぎ、家族が眠っているうちに会社に出社して実験してました。早朝の時間帯だと周囲に誰もいないので余計な邪魔が入らずめちゃくちゃ仕事が進みます。

ついでに当時、会社の社食には非常に安価に食べられる朝食が出てましたのでそれ食べてバリバリ働いてました。

AM6時から12時までの午前中でほぼ仕事が終わる感じです。

 

出来るようになったこと:深夜出勤

深夜出勤も同様です。よくやってたのは、家に帰って夕食を食べて、PM8時頃にまた会社に行って10時過ぎまで仕事するパターンです。

回りの同僚には「さっき帰ったよね?なんでいるの?」みたいなことはよくありました。

 

事例:外出するときはこうなる

ちょっと事例をあげます。例えば、展示会参加するとき。外出になるんですがこういう↓スケジュールです。

 

会社で仕事(AM6-9)

東京ビッグサイトに移動して展示会参加(AM10-PM5)

→自宅にいったん帰宅して食事&子供のお風呂入れ(PM6-8)

→再出社して仕事(PM8-10)

 

エクストリーム出社&退社です(最近聞かなくなりましたね)。

 

ビジネススクールとかで夜外出するときとかもこの応用で好き勝手なスケジュールで働いていました。この辺はまた別で話します。

 

生活はどう変わったのか

端的に言えば、

従来と変わらない残業時間(といっても月20-30時間とか)で、家族の時間が圧倒的に増えて、博士&ビジネススクールを諦めずに毎日回り始めた。

という感じです。

 

この生活に入る当初不安があった、残業時間が増える懸念とか、土日も会社のロゴ見るうんざり感とか、そういうのは全くありませんでした。

私の会社は無理強いされる残業というものがそんなにはない会社ですし、私がしている生活も、必要な方には話していました。例えば直属の上司には、こんな生活しててめちゃくちゃ大変なんですと(わざと)げっそりした(雰囲気の)顔で打ち明けます。それで同情を買う狙いですw。実際はそこまで辛くはないが、生活の異常さは一目瞭然なのでそれ以上突っ込んできません。「君大変だね」と言ってくれるくらいでした。

 

なので基本的には、この生活で個人的にはいいことしかなかったです。

 

困ったことをしいて挙げると

ゴミ出しの時の適当なパジャマ姿を社員に見られるwwとか、

平日有給取ったときに近所のコンビニに買い物に行けない(100%社員がいる)とかくらいでしょうか。

 

まあ、心の準備をしておけば大したことはないですね。

 

まとめ

さて、今回は職住近接を極めて、会社から30秒の距離に引っ越した話をしました。

この生活は、始める前は不安もありましたが、始めて見ると、本当に生活の自由度が増して、多重生活のつらい時期を乗り越える大きな助けになりました。何よりも自分のやりたいこと(博士&ビジネススクール)を貫きながら子供の成長を見守ることができるというのは何にも代え難い経験でした。

 

皆さんもキャリアの中で時間が無くて厳しい局面は多々あると思いますが、こうした職住近接が解決策の一つになるかもしれません。

検討されてみてはいかがでしょうか。

 

それでは。

 

nekoace