野良研究者の雑記帳

経営学と材料加工が専門の企業研究者ナニガシがつづる日常の記録

はじめに 

こんばんわ、管理人のnekoaceです。

この度初めてブログというものを書いてみています。まずは自己紹介を。

 

 

自己紹介

管理人は、修士卒で日系の電機メーカーに就職し、10年間同じ会社で企業研究者として新規事業開発を担当しています。業務の中で、アカデミックなバックボーンを持つ必要性を感じ、二度ほど社会人学生として大学に戻るという選択をしました。

一度は会社の業務の一環として、社会人博士課程に進学し、材料加工の分野で工学博士を取得しました。これは会社の業務の一環なので、多少は業務時間内での活動が認められます。

二度目は、社会人博士課程在籍と同時並行になるのですが、ビジネススクールに進学して、経営に関する修士号を取得しました。こちらは土日中心の履修です。

ですから、アカデミックには、工学と経営学ダブルメジャーということになります。技術的な専門分野としては、材料加工の分野になりますが、ビジネススクールでは3Dプリンタ業界について研究していましたので、業界としてはB2Bだったり工作機械のような分野が専門です。

通常業務に加えて大学に行くということはそこそこ色々なものを犠牲にします。私の場合は妻と子供もいますので、家庭とのバランスをとるのも一苦労です。ましてや、管理人は二つの学位を同時にとるという暴挙に出ましたので、

家事/育児/通常業務/博士/ビジネススクールの平行生活

を3年続けました。周囲には「なぜそんな茨の道を歩もうと思うのかわからない」と何度も言われました。

 

何を書きたいか

私がそもそも学位を取りに行ったのは、会社の中だけでの活動に限界を感じていたからです。今はどこの会社でも新規事業の必要性が叫ばれていますが、実際にうまくいっている会社というのは、実感としても非常に少ないという現実があります。

私が所属する会社でも新規事業は死屍累々の状態で、その要因を探っていった先に、社外接点の重要さを感じるようになりました。新規事業というものは既存事業の存在が前提ですが、多くの企業は既存事業の仕組み(サプライチェーンや、特定の技術だったりする)を転用して事業創出を目指す場合が大半ではないでしょうか。これは、うまく仕組みが回ればよいのですが、往々にして既存事業のビジネスに引っ張られ、新規事業なのに既存事業と同じ開発プロセスマーケティングプロセス、セールス手法をとってしまうという現象が起きて、結果的にうまくいかない、ということが目に付くのです。

学位をとるということは、会社に所属しながら外部に自分のコミュニティを持つことです。これは大学や他社、他といった会社外の常識を知るという点でも重要ですが、自社の事業の良い面悪い面を見直すきっかけにもなるはずです。若手であれば、大企業では多くの場合、大きな個人裁量を持てませんから、自分で責任をもって一つのプロジェクトを回すよいトレーニングになるという側面もあります。

 

大企業の中にいながら会社の業務以外のことをするということは、それなりに大変ですが、得るものも大きいと考えます。これまでは、自分の事業のために、必死に一つ一つの仕事をこなしていく生活を送っていましたが、次第にこうしたノウハウを共有して、似たようなキャリアを志す誰かの役に立つといいなあと感じるようになりました。

管理人自身、まだまだ勉強中の身ではありますが、大きな組織の中でもがいている人間の一事例として誰かの役に立てれば嬉しいです。

 

ゆるーく更新していくと思いますので、ゆるーくお付き合いいただければ。

 

nekoace